2015年08月19日

パスポートには「強弱」があるみたいですよ

パスポートを持っていて本当に好かった。

こう思ったのは、アイドルグループ「嵐」の相葉雅紀さんではないでしょうか。

以下は、ジャニーさんと相葉さんとの会話です。

「ユーは、パスポート持ってるの?」

「持ってるよ」

「じゃあ、ハワイに行こうか!」

すべてはこの会話から始まった、とご本人様も述懐なさっておりましたが、パスポートの有無によって人生が左右されることもある。

ハワイでの「嵐」結成記者会見のため、パスポートの所持は必須だった訳ですね。

「ユー」という呼び方を連発するのは、このジャニーさんがあまりにも有名ですが、タレントのルー大柴(おおしば)さんも、英語交じりの日本語を連発なさいますよね。

「藪(やぶ)から棒に」を「藪からスティック」、「人生、山あり谷あり」を「人生、マウンテンあり、バレーあり」と言ってみたり、ルーさんのブログはいつ読んでも笑えます。

さて、パスポートといえば、2015年4月23日付のmsn(マイクロソフト・ニュース)に掲載されていた記事なんですけど。

旅行検索比較サイトの GoEuro.com が行なった「世界で最も強いパスポートランキング」。

1位から50位までが発表されていたんですけど、全部掲載しますと、あまりの長さに、読者の皆さまに対する嫌がらせになり兼ねませんので、とりあえずベスト30位までをお知らせ致します。

それぞれの数字は、ビザなしで入国出来る国の数、取得にかかる費用を表示しております。

1、スウェーデン 174か国 43米ドル 

2、フィンランド 174か国 56米ドル

3、ドイツ 174か国 69米ドル

4、イギリス 174か国 109.7米ドル

5、アメリカ 174か国 135米ドル

6、デンマーク 173か国 95米ドル

7、カナダ 173か国 133米ドル

8、スペイン 172か国 30米ドル

9、ベルギー 172か国 76米ドル

10、オランダ 172か国 78米ドル

11、フランス 172か国 100米ドル

12、ポルトガル 172か国 76米ドル

13、日本 172か国 115米ドル

14、イタリア 172か国 135米ドル

15、ノルウェー 171か国 59米ドル

16、オーストリア 171か国 88米ドル

17、アイルランド 171か国 93米ドル

18、シンガポール 170か国 60米ドル

19、スイス 170か国 169米ドル

20、ニュージーランド 170か国 115米ドル

21、ギリシャ 169か国 98米ドル

22、オーストラリア 168か国 206米ドル

23、マレーシア 166か国 55米ドル

24、アイスランド 165か国 81米ドル

25、チェコ 162か国 25米ドル

26、ハンガリー 162か国 52米ドル

27、スロバキア 161か国 38米ドル

28、スロベニア 160か国 65米ドル

29、ラトビア 158か国 33米ドル

30、ポーランド 157か国 38米ドル

ちなみに30位以下では、

40、ロシア 100か国 52米ドル

47、中国 52か国 32米ドル

イギリスは4位、アメリカは5位、カナダは7位ですか。

日本の13位という順位も、立派なものですよね。

ビザなしで入国出来る国がこんなにもあるんですね、日本のパスポートでも。

でもって、こんなランキングに対して、日本人のパスポート保有率を調べてみますと、「24%」という先進国の中ではかなり少ない数字が出て参りました。

この数字は、人口の1/4以下とのことですが、イギリスのパスポート保有率は約60%。

カナダに至っては、約70%の人々がパスポートをお持ちになっているとのこと。

意外なところでは、「自由の国」アメリカなんですけど、約35%とこれまたかなり低めの数字であります。

アメリカのパスポート保有率の低さには、いくつか原因と思われる事象があるらしいのですが、まず第一に、2007年までは、カナダ、メキシコへの渡航にはパスポートが必要ではなかった、というのがあるみたいです。

近隣諸国へは、パスポートなしで入国が許可されていたと。

それと、アメリカという国は、観光なども含めてあらゆる分野で自己完結、国内ですべて賄(まかな)えるので国外に出る必要がない、というのもありました。

旅行に行くのも何もかも、国内で済んでしまう。

興味深い理由としましては、アメリカ人たちは外国語を学ぶことなどを筆頭に、基本的に諸外国への興味が薄いというのもありましたね。

「アメリカが世界でナンバー1である」と考えているフシも十分にあるので、この説も一理ありますよね。

と同時に、アメリカ人て、実はとても「保守的」なんじゃないの?、という疑問も湧き上がってきます。

「内向的」と言っても好いと思うんですけど。

軍隊だけはどこの国にも行っちゃう感じで、非常に「外交的」、「積極的」なイメージですけど、一般の国民の方々は、そうそう外国に出ては行かない。

アメリカの65%の人たちがパスポートを持っていないという数字には、正直驚かされましたね。

転じて、日本なんですけど。

日本のパスポート保有率は24%。

ということは、76%の日本人がパスポートをお持ちでない。

4人に1人も持っていないという数字ですから、かなり少ないですよね。

カナダの70%という数字は、国外からの移住者だらけの「多民族国家」ということを考えても理解出来るのですが、アメリカへの移住者もそれなりに多いと思うんですけどねぇ。

根っからのアメリカ生まれの人たちが、パスポートを取得しないんでしょうね。

ニューヨークなどの都市部の人たちの保有率はそれなりに高いらしいのですが、広大な田舎町を多数有するアメリカですから。

その辺にお住まいの方々が、パスポートをお持ちでないということなのでしょう。

日本の保有率の低さも、アメリカと似たような理由。

やはり、日本という国内で、すべてが済んでしまうという理由が大きいと思います。

何も外国に行かなくても、とか。

日本ほど「便利な国」は世界にもそうはないでしょうし、特に「東京」などはガイジン勢に言わせれば、「あこがれの街」。

一生に一度は行ってみたい、「スーパー・シティー」なのですよ。

トロントにて、初対面のガイジンさんから「どこから来たんだい?」と聞かれ、「日本」と答えた時は、「へぇ〜、日本なんだ」という反応。

が、しか〜し、「日本のどこだい?」と聞かれ「東京」だと答えるや目の色が変わり、「僕も一度は行ってみたいんだよぉ〜」と声色(こわいろ)まで変化する始末です。

「東京」へのリスペクトが半端じゃないんですよね、日本人が考える以上にね。

そんな都市を有する日本ですから、やはり海外には出て行かないのでしょうか?

思えば、大昔の「鎖国」の時代より、日本人は外国人に弱かったと申しましょうか、極力日本人だけで暮らして行きたいんですけど、という意思を持っていたような。

それが「単一民族国家」になった所以(ゆえん)でもありますでしょうし、どこの国とも陸上での「国境」を共有していない島国だったというのも大きいかも。

「黒船」とまでは申しませんが、ガイジン勢に弱いですもんね。

白人さんのイケメンとかにもねぇ。

相手がどんなガイジンだか判らない内から、手放しの笑顔を向けちゃたりしてね。

そんなにへり下ることなんかないのに。

日本人とアメリカ人。

あくまで、イメージ上では、「内向的な」日本人と「外交的な」アメリカ人。

が、パスポートの保有率を見てみると、アメリカ人たちはあまり海外旅行をしないんですよね。

アメリカ人は、実は日本人に意外と似ているところがあるのです。

臆病と申しましょうか、慎重な部分もその国民性には内包されているんでしょうね。

それに引き替え、カナダの皆さまは、夏休みともなりますと、これ幸いってんで、諸外国への旅行に旅立っているのですな。

それもまた、国民性。

カナダは国内では完結出来ない、とも言えるのかもしれませんが。

皆さま、アメリカも日本に劣らず、意外と「鎖国」なのでございます、「自由の国」アメ〜リカかと思えば、そんなに好き勝手に国を出入り(はいり)している訳でもなく、想像以上に「保守的」なのかもしれません、今回はパスポートの保有率から国民性なんかを考えてみました、好きですトロント!

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2015年08月12日

トロントの「点字ブロック」について考える

東京の自宅のそばには、視覚障碍(しょうがい)者の方々が働く会社がありまして、通勤時間ともなりますと、ぞくぞくと歩いてらっしゃるのですが、その姿を見つけるや、ご近所の皆さん方が駆け寄り会社まで誘導してあげております。

わたくしも、たまたま近所のスーパーに買い物に出掛けた際、ちょうど通勤してくる方に出くわしたので、ここはひとつ勇気を持ってサポートしてみようと送らせて頂いたことがございます。

以前は恥ずかしながら、ハンディキャップを抱えてらっしゃる方々に積極的に近づくことは出来なかったのです。

そんなわたくしが変わったキッカケ。

それは、何とトロントに移住したことだったのでございます。

電車やバスに乗る時に、赤ちゃんをベビーカーに乗せたお母さんが、ベビーカーを折り畳むべきか否か?

この問題は、日本でもしばしばニュースで取り上げられ、ネット上でも度々議論されて参りました。

混んでいる電車内では、赤ちゃんを抱っこしてベビーカーを畳むべきだ、とかね。

小さなお子さんをお持ちのお母さんたちが肩身の狭い思いをしているのは、圧倒的に日本だと思います。

こと東京で見る限りですと、周囲の目を気にして、赤ちゃんを抱っこしているお母さんも多いですしね。

転じて、トロントなんですど、ベビーカーを折り畳むお母さんはほとんどゼロ。

日本よりも数段大きなベビーカーを周囲のことなどほとんど気にすることなく、堂々と車内に持ち込んでおります。

折り畳めないベビーカーも多いし、電車にしても日本ほどは混雑しないという理由もあるみたいですけどね。

地下鉄なんかですと、ホームとの段差がないので問題ないのですが、バスやストリートカー(路面電車)などですと、東京のそれなんかよりも急なステップを上がれなければなりません。

当然、お母さん1人で車内に入れることは出来ない。

すると、さも当たり前のように前後のお客さんが持ち上げ、ベビーカーを車内に運んでくれます。

で、狭い車内でもベビーカーは畳まずそのまま。

次々に乗り込んでくる乗客の皆さんにとっては、そのベビーカーは明らかにジャマだと思うのです。

通路のど真ん中を占拠しているんですからね。

でも、誰一人として嫌な顔をする人がいないんですよ。

これは、トロントに移住してみて驚いたことの1つですね。

車椅子の方に対しても同様です。

日常生活に「ボランティア精神」が組み込まれていると申しましょうか、困っている人を見掛けるとみんなでフォローしてあげている。

こんな光景を目(ま)の当たりにするにつれ、わたくしの心の中でも何か変化が起こったのでしょう。

ストリートカーに乗り込む際なんかに、ベビーカーのお母さんがいらっしゃれば率先して持ち上げてあげるようになったのです。

以前、サラリーマンをしている時の話ですが、東池袋の駅のホームで、ほぼ毎朝一緒になるお父さんと小学生くらいの娘さんがいました。

初めて見掛けた朝は、娘さんがお父さんにしきりに今日のファッションについての質問をしていました。

「お父さん、ピンク色の服、私に似合ってる?、ねぇ、似合ってる?」

「あぁ凄く似合ってるよ」

「私、ピンク色が大好きなんだぁ」

とてもうれしそうな娘さん。

ピンク色のTシャツを着た娘さんの手を左手で握るお父さん。

2人の後ろ姿を見ていたのですが、お父さんの右手には、白い杖が握られています。

振り返った女の子は目を閉じていました。

小学生くらいの娘さんは、視覚障碍者なのです。

両目を閉じたまま、ピンク色が似合っているのか、お父さんに聞いていたのです。

その時、なぜだか急に涙が溢れてきて、ハンカチで目頭を押さえていました。

同情したのではありません。

安っぽい同情など、その親子に対して失礼に当たると思うのです。

強いて言えば、神様への抗議といった感じでしょうか。

どうしてこんな目に遭わすのか?

とてもとても切なくなってしまったのです。

彼女は、「ピンク色」という色を見たことはないと思います。

お父さんやお母さんから、どのような色かということを言葉で説明を受けていたとしても。

でも、ピンク色が大好きなのだそうです。

もしかすると、その女の子の頭の中にあるピンク色は、我々が見ているその色よりも、遥かに美しい色なのかもしれません。

今は、もう高校生くらいにはなっているかとは思われますが、幸多かれと祈るばかりです。

白い杖をついて歩いている方を見掛ける度に、今でもこの娘さんのことを思い出します。

おそらく一生忘れられないシーンだと思うのです。

視覚障碍者の方々が働く会社まで、そばに寄り添い送り届けている際、どうにも気になりますのは、「点字ブロック」をまたいで駐車されたクルマが大変多いということです。

白い杖をつきながら、トラックの荷台にぶつかりそうになっている姿なんかを見掛けますと、まったくどうにかならないものだろうかと思ってしまいます。

「点字ブロック」の発明は、昭和40年の岡山県だったのだそうです。

で、実用化されたのが昭和42年から。

県立岡山盲学校近くの国道にある交差点が、最初の設置場所とのこと。

驚くなかれ、日本が点字ブロック発祥の地だったのですね。

ブロックには主に「警告ブロック(点状ブロック)」と「誘導ブロック(線状ブロック)」があり、ドットの形が「点状ブロック」。

真っ直ぐの棒が平行に並んでいるのが「線状ブロック」と呼ばれています。

「点状ブロック」は危険を知らせる、「線状ブロック」は、この線に沿って進んで下さいねという合図なのだそうです。

JIS規格では、ブロックの一辺は30cm以上、線状ブロックの線は4本以上、点状ブロクの点は5×5=25個以上などがあるとのこと。

トロントで見掛けるのは、圧倒的に「点状ブロック」ですね。

地下鉄のホームが最も目に付くと思われますが、その大きさは日本のものの1.5倍くらいでしょうか。

明らかに日本で設置されているブロックよりも大きいですね。

日本のホームですと、白線がペイントされたタイルが一番線路に近い部分にあって、その次に黄色い「点状ブロック」が敷き詰められております。

トロントの場合はビックリなんですけど、線路に一番近い部分。

電車にスレスレの部分が「点状ブロック」になっているのです。

明らかに危ないと思うんですけどねぇ。

だって、視覚障碍者の方々は線路に落ちるギリギリになるまで危険を察知出来ない訳でしょう?

日本の場合は、「点状ブロック」がタイル一枚分内側ですから、どう見ても安全性は増すはず。

これなんかも、日本と海外の「価値観」の違いなんでしょうねぇ。

「危険はより早く察知させるべき」と「本当に危なくなってからで十分」。

トロントにて、頻繁に利用する地下鉄なんですけど、ホームに立つ度に、妙な「違和感」を覚えます。

やや大きめの「点状ブロック」が電車とスレスレの位置に並べられている。

これは直した方が好いと思うんですけど。

もしや、何か別の意図でもあるんですかねぇ?

普段は、ほとんど意識することなく通り過ぎてしまう「点字ブロック」。

トロントに移住以来、長らく疑問に思っていることの1つだった「点字ブロックの位置」につきまして、今週はご紹介させて頂きました。

トロントの地下鉄の車内よりも、東京の車内の方が、乗客の皆さまは明らかにイライラしていらっしゃるような気が致します。

通勤ラッシュの過酷さは、わたくしも20年間味わっておりましたので、重々心中ご察し申し上げます。

とはいえ、何らかのハンディキャップを抱えている方々や赤ちゃんを連れたお母さんなどを車内で見掛けたら、積極的にフォローしたいものですね。

そんなのキレイ事だ、とか言われちゃうと困るんですけど。

キレイ事を実践している方々が、トロントには沢山いらっしゃいますのでね。

見ず知らずの乗客の皆さんが、ベビーカーをさも当然の如く持ち上げてあげている街、この点は本当に素晴らしいと思います、好きですトロント!

*掲載写真は、トロントの地下鉄ホームの点字ブロックでございます。電車とスレスレ。これもまた「価値観」の違いなのでしょうか?

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2015年08月05日

フライトあれこれ 最近、飛行機が揺れるんですけど

先日のフライト時にちょっとしたアクシデントが発生したのですよ。

と申しましても、飛行機のアクシデントではなくわたくしの体に。

羽田空港にて、あと30分程度で機内に入れるな、でも、その前にトイレで用でも足してくるかと出発ゲート近くのトイレに行き、戻って来るや突然の「不整脈」。

「不整脈」とは心臓が異常に早く拍動したり、逆に遅くなり過ぎたり、はたまた早くなったり遅くなったりと、命にかかわるケースもあったりして結構ナーバスな症状であります。

わたくしの不整脈が発生致しましたのは、20代中盤くらいですから、もうお付き合いは25年以上なりますね。

タイプとしましては、「発作性上室性頻拍(ほっさせいじょうしつせいひんぱく)」と申しまして、脈の早さは1分間に170〜180回(正常の脈拍は60〜90回くらいと言われております)。

脈は規則的で、異常に早くなるだけ。

胸が苦しくなったり、呼吸困難、意識が朦朧(もうろう)とするなどの症状はありません。

ただひたすらに脈が早い。

ですから、トロント行きの飛行機に乗り込むべくベンチに座られている周囲のお客様たちには、今まさに、わたくしの心臓に不整脈の発作が起こっていることなど、まったく気づかれない訳ですね。

この発作の原因でございますが、わたくしの心臓には「余計な」電気回路があるそうなのです。

心臓は電気によって拍動しているのですが、通常のコースとは別の「近道」と申しましょうか、いったんその近道を経由してしまいますと、短時間でドキドキが起こってしまうことになりまして、短い時で数分、長い時では1時間くらい発作が収まらない。

あまりの脈の早さに咳き込んじゃったりすることもあるんですけど、この発作が原因で救急車のお世話になったこともございます。

で、およそ2年ぶりくらいにお出ましになられた「本格的な」不整脈くん。

フライトまで30分くらいしかありませんし、それまでに収まらないとマズいやねということで、お医者さまから渡されていた「安定剤」を1錠、急遽服用してみました。

絶対的に治療が必要だったり、手術が必要な不整脈であれば、安定剤如きでは症状は止まらない。

「抗不整脈薬」という割りかし副作用の多いお薬でないとダメみたいですね。

わたくしの場合は、自律神経の異常で起こってしまうタイプみたいなのですが、この安定剤を服用しますと、徐々に徐々に脈が落ち着いて参ります。

この時も15分経過くらいから、何となく脈が遅くなり始め、飛行機に乗り込む頃には、1分間に100回を切るような感じに。

久々の不整脈で本当に焦りましたね。

よりによってこのタイミングかぁ〜と思いましたもの。

完治させるには、「カテーテル・アブレーション」という手術しかないそうなのですよ。

余計な電気回路をやっぱり電気で焼き切るらしいんですけど。

成功率はかなり高いらしいので、手術直前まで行ったことがあるものの、生活に支障をきたすほど頻発する訳でもないので放置。

以来、長らくのお友だちになっているということです。

まあまあ発作も収まりひと安心。

こんなハプニングから始まった旅ではございますが、わたくしの右手には、いつもと違い、似つかわしくもない大きな「ぬいぐるみ」の入った手提げ袋が握られていたのであります。

「さまぁ〜ず」の大竹さんに言わせると、「ぬいぐるみ」がないと生きていけない人のことを「ぬいぐる症」と呼ぶのだそうです(「心配性」というオリジナル「曲」の中で説明されております)。

「曲」というのも、以前、さまぁ〜ずさんはバンド活動をしておりまして、「マイナスターズ」という大変魅力的なバンド名で活動していたのですよ。

ほぼ全曲の作詞を大竹さんがなさったということからもお解りのように、その内容はシュールでもあり、完全に人をバカにしたものばかり。

ボーカルも大竹さんなのですが、ギター、キーボード、コーラスと担当がありまして、このバンドにはなぜか「突っ込み」というポジションがございます。

そうです。

相方の三村さんが曲の途中と言わず、間奏と言わず、歌う大竹さんに向かって突っ込みまくっているのであります。

CDはもちろん、DVDまで購入してしまったわたくしは、やはり「異端」という部類に所属してしまうのでしょうか。

その「ぬいぐる症」でございますが、我が家の2人の女性陣。

凶暴な妻とめんこい娘は、ぬいぐるみをこよなく愛する生粋(きっすい)の「ぬいぐる症」。

東京ディズニーなんちゃらなどに行っても、毎度毎度買って帰っておりましたので、我が家はぬいぐるみだらけでございます。

トロントの自宅の娘のベッド。

その枕元は、数十体のぬいぐるみで飾られておりまして、寝相の悪い我が娘は、度々その中に顔などを突っ込んで眠っております。

「くまのプーさん」のろばのイーヨーが顔の上に乗っかっていたり、ラビットの両耳をがっちりと掴んでいたりして。

そんな娘にプレゼントを買って帰ろう。

羽田空港国際線ビルにて、そんな思いに駆られたわたくしは、ここ半年ばかり目をつけておりました某ショップに急行し、店長さんと思しきちょっぴり長澤まさみさん似の女性と雑談。

先日のフライトの際には、その店の中央部分に大量に置かれておりましたぬいぐるみ。

あれだけ陳列されているということは、目下相当な人気なのだな。

オトナのわたくしが見ても、十分にかわいいと思いますし、トボけた顔も非常にナイスです。

「インスタグラム」などでは、会議室ですとか、オフィスに置かれている写真がアップされているのですが、これがあーた何とも面白いのですよ。

やる気のない表情とオフィスのアグレッシブな雰囲気との、絶妙のアンバランス(?)。

これがいいんだな。

娘に買ってやるというのが表向きの理由だったのですが、実はわたくしが自宅に置いてみたかった、というのが本音なのかも。

それほどまでに愛くるしいぬいぐるみなのですが、お店に入るや様子が違います。

あれ、中央にあったはずの商品群はいずこへ?

見れば、壁沿いの棚に移動していたのですが、何だが量が少なくなってない?

慌てたわたくし、思わず長澤まさみさん似の店長さんに質問してみたのです。

「あのぉ〜、お店の真ん中にあった『レピ丸(まる)』は、どうしてこんなに少なくなってしまったんですか?」

「レピ丸」

皆さま、この名前を聞いてピンと来た方々は、かなりのオシャレさんかもしれません。

ちょっと背伸びをしたい女の子のティーンズブランド「レピピアルマリオ」のキャラクターを務めております「クマ」なんですけど、「レピ丸」という名称でございます。

この「レピ丸」は2013年より、「レピピアルマリオ」のキャラクターとして活躍し始めたのですが、ここ羽田空港国際線ビルのショップでは、期待された割りには売り上げがもうひとつとのこと。

期待外れなの?

ウソ?、こんなに魅力的なクマのぬいぐるみが壁際に追いやられるなんて。

で、娘を驚かせてやろうと、身長40cmのLサイズ。

お値段3000円なり、やや大きめのぬいぐるみを購入。

紙製の手提げ袋に入れて頂き、いざ手荷物検査場へ。

想像していたよりも遥かに巨大なレピ丸です。

キャリーバッグからパソコンなんぞを取り出し、目薬を別のトレイに入れるはごくごくいつもの行動。

X線検査をしてもらうべく、やや細身のベルトコンベアに次々に載せていくのですが、問題はレピ丸です。

手提げ袋のサイズは、横に寝かせて検査機の入り口の大きさとちょうどおんなじくらい。

大丈夫かなぁ?、無事に通るかしら?、とか緊張感が走ります。

場所は、ややシリアス、あんまり笑いの起こらない空港の手荷物検査場。

ベルトコンベアに乗ったレピ丸。

さぁ、どぉ〜だぁ〜?、と思った直後に、入り口で見事に引っ掛かる。

若い女性検査官の方が、レピ丸に歩み寄ります。

手提げ袋をややツブし気味にして、X線検査機に入れたのはいいのですが、今度は検査機から出て来ない。

やはり大き過ぎるのか、出口付近でもモロに突っ掛かっております。

今度は別の女性検査官。

袋を出そうと、やや強引に引っ張ったものですから、レピ丸の目の辺りまでが袋から飛び出してしまいました。

透明のビニールで包まれたクマのぬいぐるみの登場。

慌てる女性検査官。

レピ丸の表情がとてつもなくトボけているものですから、緊張感のある場にそぐわないのも手伝って、女性検査官たちが大笑い。

ぬいぐるみが行ったり来たりしている様子を見て、わたくしの後ろのお客さんも笑っております。

何だかいつもの検査会場ではないような、この和んだ雰囲気は何なの?

レピ丸よ、君は「癒し系」という名の通り、羽田空港国際線ビルの人たちを大いにユルめることに成功したよ。

当日は、6月末のフライトだったんですけど、羽田発トロント行きの平日便。

平日なのに、何でこんなに混んでんのよ?といった感じで満席です。

ホントにほぼ全席が埋まっておりまして、こんなにギューギューのトロント便は久々だなという感じ。

で、レピ丸という通常に比べれば「余計な(?)」荷物を頭上のラックに押し込め、冷房がガンガンに効いているので毛布をヒザに、シートベルトを早々と着用です。

眼精疲労持ちということもあり、最近は機内で映画は観なくなりました。

大抵は、目前の小さなモニターで「MAP」を見ております。

「自動モード」にしておきますと、日本からトロントまでの飛行機のコースを画像にて教えてくれるのですが、東京の現在時刻、トロントの現在時刻、トロントまでの飛行時間、到着時間なんぞも遂次表示してくれるので大変助かります。

エアカナダ様の羽田・トロント直行便なんですけど、まず羽田空港を離陸しますと、機体は太平洋に出て、東北方面に向かいます。

北へ北へ、北海道の東辺りに差し掛かりますと、右折(地図上では右ですね)ってことは、東に航路を変えて一路トロントまで。

ここ数回のことでもないのですが、羽田空港を離陸後、1時間半から2時間を過ぎる頃。

そんな頃から、4時間経過くらいまでなんですけど。

日付変更線くらいまで、飛行機が妙に揺れるんですよね。

場所で言いますと(場所と言っても、完全に海の上なんですけどね)、北海道の右横の日本海溝と太平洋プレートがぶつかっている辺りからなんですけど。

どうにもこの辺は「気流」が悪いみたいで、非常に揺れることが多ございまして、「シートベルト着用サイン」はもちろん、パイロットの方からの警告も頻繁になされます。

前回などは、前を飛んでいる飛行機から、気流の悪い箇所があるので注意するようにとの連絡がありました、とのアナウンス。

これから約1時間ほど(?)揺れる予定ですので、お飲物及び、ご夕食のサービスは控えさせて頂きます、と来た。

この時はですねぇ、本当に結構揺れたんですけど、見事に1時間で揺れは収まったのです。

予定通りね。

揺れたなぁ、ひじ掛けにつかまって、目をつぶってましたもん。

周囲を見回しても、みんな目を閉じている。

もう自分ではどうすることも出来ませんしね。

その時は、飛行機の最後尾近くの座席だったのですが、そもそも飛行機は後部座席の方がより大きく揺れるようになっているみたいです。

コックピットをはじめ、重量の重い物が前方に集中しているとのことで、航空機は前の方が揺れないように出来ているとのこと。

「乱気流」で、ベルトをしていなかった人が、天井に頭をぶつけて負傷とかいうニュースもたまにありますが、乱気流では「基本的に」飛行機は墜落しないようです。

「基本的に」と書いたのは、墜落したケースも過去にはあるということですね。

突発的なケースがそれに当たるようですが、お聞きになったことがあるかもしれませんが、積乱雲(上昇気流によって垂直方向に発達した、巨大な山のような雲)により真上から地上に吹きつけられる下降気流であります「ダウンバースト(マイクロバースト)」。

大気中の垂直方向または水平方向の異なる2点で、風向や風速が劇的に異なる「ウインドシア」。

飛行機が離陸する際に、その後方で巻き起こってしまう「後方乱気流」なんかも要注意なのだそうです。

何も天候が悪いから乱気流が発生するという訳でもなく、晴天時に起こる場合もあるようで、パイロットも目視などでは容易に見抜けないようですね。

ですから、「シートベルト着用サイン」が点灯していない時でも、乱気流に遭うことがある訳で、着席中は常にベルトをお締め下さいと言われるのは、そのためだったのです。

乱気流の大きさもさまざまで、飛行機1機分くらいの小型のものから、5倍かそれ以上といった巨大なものまであるとのこと。

先日体験した1時間の乱気流なんですけど、よっぽど広範囲だったんだなぁと、今さらながらに思います。

もう嫌になるくらい長く揺れてましたもん。

なので、ずーっと夕食が出せないの。

もうあまりに時間が押しちゃってるので、まだ多少揺れが残っているのに、最後は食事を配ってましたね。

でもって、乱気流に出遭うと、飛行機が減速しているように感じるんですけど、エンジン音が変化するのが判ります。

わたくしの錯覚かもしれませんが、減速して機体にかかる負荷を減らしているんですかねぇ。

が、しか〜し、乱気流に多く出くわしたフライトの時に限って、トロントに到着する時間が早いのですよ。

予定到着時刻よりも、10分以上早く着いたこともあったし。

羽田をやや遅れて出発したのにね。

ですから、乱気流の中では、やや減速して飛行しているので、その遅れを取り戻すべく、抜けた時には通常よりも速度を上げているのでしょうか?

乱気流に翻弄されまいと、必死に飛行している「ボーイング777(トリプルセブン)」。

揺れに揺れている最中も、心の中では、「ボーイング、頑張れ!、ボーイング、頑張れ!」と必死に声援を送っている、わたくしなのであります。

翼なんかも結構揺れてますもんね。

安定飛行をしていてもそれなりに揺れている。

逆にしなやかに揺れないと、折れてしまう訳ですから、そもそも揺れるように出来ているので、大いに揺れて好いそうです。

でも、揺れているのを見ていると不安になってしまうのが人間の心理ですから。

フライトあれこれ。

「不整脈」に始まり「レピ丸」を経由、「乱気流」を通過し、何とか着地出来ましたでしょうか?

羽田空港のショップにて、「レピ丸」の売り上げがもうひと頑張りだという情報を得てはおりますが、「レピ丸」よ、キミなら出来る!

トロントの自宅では、ソファーの「守り神(?)」になった身長40cmの「レピ丸」。

田中家は、キミのぼや〜っとした顔が大好きなのだよ。

これからも応援していくので、ゆるキャラ界で大いに奮闘してくれたまえ。

ぬいぐるみの売り上げなんかもそうでしょうけど、人生も山あり谷あり、「乱気流」のようなアクシデントに襲われることもあるし、飛行機みたいなもんですな。

どなたでもそうだと思いますが、上がるのはいいですけど落ちるのはちょっとねぇ、今回は「レピピアルマリオ」というブランドとタイアップしたような内容でしたね、好きですトロント!

*掲載写真は、トロントの自宅ソファーの「守り神」、「レピ丸」でございます。そのトボけた表情が堪りません。「インスタグラム」の画像などで、会議室の椅子に座った「レピ丸」などがアップされているのですが、思わずニヤニヤしてしまいます。何もここまで「レピ丸」を推さなくても、という気もしますが好きなものはしょうがない。皆さま、大変お騒がせ致しました。

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