とはいえ、わたくしがカンニングをしたというエピソードではなく、誠に可愛げがない、とても笑っては済ませられないカンニングなんですけどね。
未だに思い出すだに腹が立つのですから、よっぽどなんだと思うんですけど、さてお立ち合い。
「校内暴力」花盛りの中学校生活を過ごしたのは、当ブログにて、頻繁にお話ししているのですが、この卑劣なカンニング事件は、中学校3年生の2学期に発生したのであります。
中学3年生の2学期の成績というのは、高校受験時の「内申書」に記載、反映されるとのことで、当時の中学生は、この学期に命を懸けておりました。
この時期ともなると、さすがに校内暴力のピークも過ぎるだろうと淡い期待を抱いていたのも、もろくも裏切られ、授業妨害なども更に増え始め、果たして中間、期末テストは遂行されるのか?、という最悪の事態に突入。
何とかテストは挙行されたものの、グレた生徒たちの妨害・乱入を阻止するべく、教師たちの注意は自然と廊下、校庭などに向かうこととなりました。
要は、教室内を監視する目がほとんどなくなったということなのですが、ここで思わぬ行動に出たのは、日頃は「真面目」と目されていた、教師に媚(こび)を売っているような女子生徒だったのです。
今でも、フルネームを憶えているので、ここで書いてやろうかというぐらい腹が立つんですけど、普段いい子を装っているのは仮の姿でありました。
監督役の教師が教室を出たり入ったりしているのをいいことに、机の中に広げて隠してあった教科書を見ながら、解答用紙に記入しているんですよ。
その女子は、一番後ろの席だったんですけど、わたくしの席は左隣り。
教科書を引っ張り出して、堂々と見ながらテストをやってるんですから、こっちも集中出来ません。
大事なテストなので、ここでカンニングを指摘して大騒ぎなってもいけないと思ったわたくしは、ここでは完全に泣き寝入り(?)。
教師に言っても、「私はそんなことしません、先生信じて下さい!」とか、いつものカワイコぶった調子でやらてたら、逆にこちらが責められそうな感じでしたしね。
ビックリしたんですよ。
とてつもなく勉強が出来るタイプの女子ではなかったのですが、とにかく授業は真面目に受けていましたし、「こいつ、相当気が強いな」という印象くらいで、ここまでズル賢いとは。
悪い目をしてカンニングしてるんですけど、それなりに周囲を気にしながらも、ふてぶてしい態度なんですよね。
その女の子とは、高校に進学し、近所の橋の上ですれ違ったことがあったのですが、今で言うところの「チャラ男」の腕にぶる下がって歩いていましたっけ。
「ロクな死に方をしねぇな」
こういう人間を目(ま)の当たりにした時、心の中でつぶやくのはこの言葉です。
不正行為をしてでも成績を上げたい。
教師が見ていなければ、何をしても好い。
ホント、今、「カンニング女子」のフルネームが頭の中をグルグル回っているんですけど、それっくらい腹立たしい思い出ですね。
あとですねぇ、暴力つながり(?)で恐縮なんですけど、わたくしめが中学校の3年間を捧げた、「体罰」によって学力を伸ばすという学習塾なんですけど。
ここは夏休みともなりますと、軽井沢に生徒たちを監禁(?)して、「夏合宿」と称した「暴力教室」を開校していました。
中学1年生は1週間。
2年生は2週間で、3年生は夏休み全部が合宿です。
事件が発生したのは、中学1年時の夏合宿。
朝6時起床で、ランニング、朝食後には授業開始。
昼休み後も夕食までぶっ続けで授業。
お風呂に入った後、夜の時間は、その日習った内容の理解度をチェックするテストです。
このテストで70点以上取れなければ、ビンタでしたね。
中学校3年生の合宿では、黒板に手をついた状態で、お尻を木製のバットでフルスイングされる、通称「ケツバット」なのですが、中学1年生はビンタのみ。
ある日、すべてのテストが終了。
採点された解答用紙が返却される段になって、この日に限って教師の雰囲気がおかしいのです。
「お前らに聞きたいことがある」
「言いたくはないが、今日のテストで不正行為があった」
「この中にカンニングをした者がいるんだが、正直に名乗り出てほしい」
水を打ったように静まり返った教室。
3分くらい経過したでしょうか、それでも誰も名乗り出る者はいません。
「もう一度聞く、今日の英語のテストでカンニングをした者がいる」
「正直に名乗り出ろ!」
またまたシーンとした状態で、2〜3分。
こちとら、カンニングなどした覚えがないので、関係ねぇやと平然としていたのですが、この重い雰囲気は何とかならんかなとは思っていましたね。
どうにも名乗り出ないので、教師もキレたんでしょうねぇ、声色(こわいろ)が突然変わったと思った途端、ある男子生徒の名前を叫んだのです。
「○○、お前、カンニングしながらテストを受けただろ!、俺たちが見てないと思ったら大間違いなんだよ!」
見れば、その男子は脂汗を首からダラダラ流しているんですよ。
もう尋常な量ではない汗をね。
クラスでも成績優秀な男子だったんですよ。
わたくしなど、とても足元にも及ばないような。
どうしてアイツがカンニングなんてしたんだろう?
魔が差したんでしょうかねぇ。
で、教師に前に出されて、思いっ切り「往復ビンタ」ですもん。
思いっ切りですよ。
割りと大柄な生徒だったんですけど、吹っ飛んでましたもん。
今、あんなに塾で殴ったら、裁判ですね、即裁判沙汰ですよ。
以来、塾内では、「アイツ、実は大したことねぇな」という評価になってしまい、成績も伸び悩み、中学3年時には、テストの成績ではまったく名前を聞かなくなってしまいました。
どういう心境なんですかねぇ、成績がそれなりに優秀な子たちがカンニングに手を染めるのはねぇ。
追い込まれているんでしょうけど、気が弱いのかもしれませんね。
「ダメならダメでいいや」と踏ん切りがつかない訳ですから。
開き直れないようなね。
「チキンハート」ってヤツですかねぇ。
まぁ別に他人事(ひとごと)だからそれほど気にしなくても、というご意見も至極ごもっともなんですけど、わたくしめもおんなじテストを受けている訳でね。
こちとら、出来ない頭をフルで働かせ、一か八かの勝負に打って出ているのに、教科書を見ながらテストをやられてもねぇ。
子供でしたし、怒るのも無理はないのであります。
「ズルいじゃないかよぉ」というのが、正直な気持ちだったのですよ。
カンニングを目撃したり、カンニングを咎め(とがめ)られているのを見るっていうのは、何とも後味が悪いものですね。
何だか、空しいというか、「コイツはダメな人間だ」という烙印(らくいん)を押しちゃうような感じ。
「カンニング」といえば、2011年に起こったSNSを使用した事件があったじゃないですか。
「大学入試問題ネット投稿事件」と呼ばれているようですが、大学入試問題の一部が、試験が実施されている最中「Yahoo!知恵袋」に投稿され、第三者がそれに回答したと。
2月8日 同志社大学 英語
2月11日 立教大学 英語
2月12日 早稲田大学 英語
2月25日 京都大学 数学
2月26日 京都大学 英語
犯人は、椅子に座ったまま、左手に持ったケータイ電話を股の間に挟み、監督官に見えない状態で問題を投稿していたようです。
もの凄いですよね。
参考書を持ち込むのではなく、外部の人間に聞いてしまうんですからね。
よくまぁ考えたもんだなとも思います。
従来の「泥臭い感じの」カンニングではなく、科学的で、妙に洗練されているような。
要は、「外注」ですからねぇ。
当時は、カンニングもここまで来たかと思った記憶がございます。
さて、相変わらず「前段」が異様に長いんですけど、そろそろトロントの話に移りましょうかね。
娘のクラスには、ロシア人の可愛い女の子がおります。
その子は、小学校時代から運動神経バツグンで、学業成績もそれなりに優秀。
特に走る能力に長けていまして、小学校を代表してはしばしば体育大会などに参加しておりました。
お母さまも大変教育熱心で、この女の子には毎日のように習い事をさせる、まるで日本人かのようなノリ。
こういうガイジン勢もいるんだな、と見てはおったのでありますが、ミドル・スクールになり、何となく異変が起こり始めたのです。
常に成績上位に位置していた女の子が、どうにも好成績を取れなくなってきた。
まぁそりゃそうですよね、中学校になれば当然レベルが上がる訳ですし、小学校と同じペースで勉強をしていれば、こんなこともあり得ます。
元々勉強をしないでも出来てしまう「天才肌」というタイプでもないようで、努力に努力を重ねないと上位にはいられない。
お母さんからの期待は大きい。
その子にはお兄さんがいるのですが、大学(University)からすべて入学を拒否されたようで(成績が芳しくなかったからですね)、現在自宅浪人中(?)。
お母さんは、女の子にすべてを懸けるようになりました。
追い込まれた彼女。
考えに考えたんでしょうか、ある手段を講じるようになったのです。
「カンニング」という陰湿なイメージではないのですが、その手段がちょっと面白いのでご説明させて頂きます。
主に、「Math(数学)」、「Science(科学)」など、いわゆる難解な理数系のテストの際。
彼女は、テスト当日、テスト用紙が配布され、さぁテストが始まるというその時に、気分が悪くなるのです。
「頭が痛くなったんですけど」、「気分が悪いのですが」が常套句のようですが、職員室から自宅のお母さまに電話を掛け、迎えに来てもらい早退。
どんなテスト問題が出るかを確認出来た彼女。
家に帰って猛勉強して、翌日テスト受け直すらしいのですよ。
ほとんど毎回そんな手段を使うので、クラスの子たちにはバレバレらしいのですが、彼女は涼しい顔で「何か問題ある?」という態度なのだそうです。
おそらく教師だって分かっているとは思うのですが、「個人主義」と申しましょうか、完全なルール違反ということでもないので(これを「スレスレ」というかは分かりませんが)、とりあえずは許しているようです。
笑ってしまうのは、テスト問題を見て帰って、自宅で勉強してきたにもかかわらず、そこそこの成績しか取れないとのこと。
だから、生徒たちもそれほど騒ぐこともなく、問題が分かっているにもかかわらず、何であんな点しか取れないんだろう?、という哀れな目で見ているようです。
お母さんの手前、好い点数を取らなければならない。
勉強の仕方がよく解らないのかもしれませんが、ミドル・スクールになってから、今ひとつ高得点が取れなくなってしまった。
苦肉の策なんでしょうねぇ、テスト用紙が配られると、突然頭を押さえちゃったりするらしい。
我が娘曰く、「問題を全部見るでしょ、そうすると突然、頭を抱えちゃうのよ」。
「ちゃんと演技してるんだけど、お母さんが迎えに来ると、元気そうに全力で走って帰るので、また、やってるよって、みんなで笑ってるの」
厳密には「カンニング」ではないのかもしれませんが、ほとんどギャグのテスト対策(たいさく)ですよね。
日本でこんなことやってたら、すぐに親が呼び出され止めさせられるでしょうけどね。
こんな小芝居を毎回許しているのは、さすがトロントと申しましょうか、何とも大らかであります。
「コピペ」という行為が話題になったこともありましたが、アカデミックな現場で、パクったり、ズルをしたりすれば、「解雇」とかになっちゃうんですよね。
完全に「ルール違反」な訳ですから。
カンニングをしたい気持ちも解るんですよ、楽して高得点狙いという場合もありますが、どうにも追い詰められてという時もあるでしょうしね。
だからといってやっていい訳ではないんですよ。
気持ちは解るということでね。
娘と同じクラスの、テスト用紙を見ると気分が悪くなる女の子。
実は、ヒザの関節に障害を持っているのです。
しかし、とても運動神経がいいので、フィギュアスケートを習っているし、短距離も、長距離走でも、好成績を残している。
運動の後には、ヒザを押さえて痛がっているらしいのですが、お母さんからの期待があるので、止められないのだとか。
期待が大き過ぎる、その期待に応えなければならないことから、「カンニング」をせざるを得ない。
可愛い顔してるんですけどねぇ、ブロンドの髪の毛もキレイで、可憐な感じですし。
学校の送り迎えで、その姿を見かける度に、あの子がテスト用紙を前に、クサい芝居をしているのかと思うと、何とも複雑な気持ちになります。
追い詰められてんだよな。
何とその子のご家庭は、わたくしたちと同じコンドミニアムなのでございます。
大学に入学を拒否されたお兄ちゃんは、のんきな感じで、毎日ヨークシャー・テリアを散歩させております。
話は戻りますが、真面目そうなフリして、堂々とカンニングをしていたわたくしの同級生の女の子。
今頃は、お母さんになったりして、お子さんに「真面目に勉強しなさい!」とか言ってるんでしょうね、自分のことは棚に上げてね。
あ〜、またその子のフルネームを口走りたくなってきた。
これ以上続けますと、危うく名前を書いちゃいそうですので、この辺で。
まぁ事実だから、いいっつっちゃあいいんですけどね。
人生が懸かった(?)試験などでは、多少の「カンニング」はあるんでしょうかねぇ。
「替え玉受験」なんてもありましたしね。
昔、娘さんになり替わり、セーラー服を着て受験したお父さんがいましたよねぇ?、何が何でもそりゃあバレますよね、お父さんですもん、「セーラー服おじさん」の安 穂野香(あん ほのか)ちゃん(「ウィキペディア」で調べて下さいね)じゃないんだから、真っ向勝負で当たって砕けましょうね、好きですトロント!


