奇跡ですよ、ほとんど東京の気温と同じなんですから。
ダウンタウンの地下街を歩くには、いささか暑いくらいの気温でしたねって、もしやまたモールに行ったの?
そうなんですよ、小雨交じりのネタ探し。
本日は、娘のリクエストもありまして、ダウンタウンにございます大型ショッピングモール「Eaton Centre(イートン・センター)」まで、ウロウロしに(決して「買い物」ではありません)行って参りました。
クリスマス前のこの時期、あまりダウンタウンには近づいたことがないんですけど、世は「クリスマス休暇」ということで、家族連れでごった返していましたね。
ま〜た、多くのブランド・ショップがバーゲン・セールをやってるんですよ。
「ROOTS(ルーツ)」が最大40%OFFとか、「Abercrombie & Fitch(アバクロンビー・アンド・フィッチ)」は店内全品50%OFFで大混雑とか。
毎年、毎年クリスマス明けの12月26日に開催されます、トロントの街を挙げての大バーゲン、「Boxing Sale(ボクシング・セール)」の下見を兼ねたウインドー・ショッピングだったのですが、とにかく人の多さにはビックリしました。
さて、さて、娘の冬休みも4日目を迎えたんですけど、このお休みにひとつの「実験(?)」を行なっているんですけど。
それは、冬休みの間、極力娘から「SNSの機器」を取り上げるというものです。
主に、「アイパッド」と「アイポッドタッチ」なんですけど、朝の10分間と夜の30分間以外の使用は禁止。
テレビを観るのも、ラジオもダメです。
ミドルスクールがある時には、朝食を食べている最中もSNSですから、こりゃ完全に「中毒」だね、ということで、この度「禁止令」が施行された訳です。
別に、怒鳴り散らしての「禁止」ということではなく、「ある実験をしてみるから」という説明をして、突入したんですけど。
まだ4日目なんですけど、娘の動きが大きく変わってきております。
果たしてどうなったのか?
結果は、ひたすら「本」を読むようになったのです。
日本からわたくしが買ってきた「ニコラ」、「ポップティーン」などの雑誌もそうですが、「ペーパーバック」もガンガン読むように。
驚いたのは、ダウンタウンに向かう地下鉄の中でも、「ペーパーバック」を読みまくり。
要は、「SNS」が存在しなかった時代の動きに戻ったということなのですね。
本日のブログ・タイトル「トロントにいったい何があるというんですか?」は、お気づきの方々もいらっしゃるかと思われますが、村上春樹さんの紀行文集「ラオスにいったい何があるというんですか?」をモチーフにしております。
今回トロントに戻る際、JR浜松町駅に直結しております「文教堂」という書店さんで購入したのが、この書籍なんですけど。
海外のあちこちの都市にお住まいになったことのある村上さんが、そのご経験をお書きになっているのですが、ブログを書く上で何ぼか参考になるのではないか?、という淡い期待から買ってみました。
久々の村上春樹さん体験だったんですけど、海外生活の苦労などの箇所では大いに同感。
非常に楽しく読ませて頂いたのですが、「紀行文集」とはこういう風に書くのだな。
わたくしが毎日書いているのは、強いて言えば「奇行文集」ですよね。
トロントにお住まいの方々の「奇行」の数々を、包み隠さずレポートしている訳ですから。
「奇行」といえば、今日も往きの地下鉄の車内で、30代くらいの秋元 康さんをちょっぴりスリムにした感じのお兄さんが、食事をしてたんですけど。
わたくしが座っている斜め前の方から、突然「サク、サク」物を噛むような音がしてきたので、見るでもなく見てみると、何とそのお兄さんが「春巻き」を咥えております。
どこかのフードコートからテイクアウトしてきたのでしょう、発砲スチロール製のケースには、チャーハンと春巻きが2、3本入っているようでした。
もうねぇ、飲み物なんかなしでバクバク食べてるんですけど、乗客たちはだ〜れも彼のことなんかは気にも掛けていません。
ホント、チラ見の連続だったのは、わたくしぐらいだと思います。
こちとらブログでレポートしなきゃいけませんので、詳細を記憶して帰らねばと必死(?)。
これが「東京メトロ」の車内でしたら、「春巻き」を咥えたお兄さんは、どれだけ睨みつけられるか、もしくは軽蔑の眼差しを向けられるか分かったもんじゃありません。
何せ、東京は他人のことを気にする、もしくはみんなと同じことから、ちょっとでも逸脱した人間の存在を認めない、という「文化(?)」がございますでしょう?
「トロントにいったい何があるというんですか?」
移住以来、考えてきたことではありますが、未だにそれが何なのか明確には分かっておりません。
しかし、現時点で申し上げられることと言えば、トロントには何かがある、というよりも逆に「ない」のが功を奏しているのではないかと。
当ブログにて、再三再四話題にしておりますのは、トロントは日本よりも数段「不便」であるということです。
「自動販売機」がない、「コンビニ」がない、「牛丼屋」がない、「ファミレス」がない。
生活をしていく上では、確かに「不便」極まりないかもしれませんね、ひと際「便利さ」を享受している東京の方々なんかにとってはね。
他には、これらは「便利さ」とは関係ないかもしれませんが、「ストレス源」にはなりそうな、「入学式」がない、「始業式」がない、「運動会」がない、「学園祭」がない、「入社式」がない。
変わったところでは、「公園デビュー」がない、熱心な「PTA活動」がない。
例えば、日本とトロントの学生さんたちとでは、何が最も異なるのか?
それは、「お受験」が存在しないということでしょう。
上記の「トロント版ないない尽くし」でございますが、「自動販売機」って絶対必要なものでしょうか?
「コンビニ」も、「ファミレス」もそうです。
夜中にそんなに買い物したいですか?、とかね。
24時間営業のお店が多いということは、利用する側にとっては誠に有難いことですが、働く側にとっては過酷な労働になりそうな。
こと「便利さ」を求めれば、社会は24時間フル稼働を要求されてしまいます。
で、トロントなんですけど。
24時間営業のお店は、ない訳ではありませんが、ほとんどないと言っても好いでしょう。
サラリーマンの方々の残業も、日本と比較すればゼロに近いし、そもそも「長時間労働」ってあんまり聞かないですもんねぇ。
帰りの電車の中で、ウチのカミさんと話していたのですが、トロントの地下鉄の車内は、日本のようにケータイ電話を見ている人だらけではありません。
座席に座っている人でも、意外に「ペーパーバック」を読んでいる人が多いんですよ。
もちろん、ケータイをいじっている人、音楽を聴いている人、寝ている人、わたくしのようにぼーっとしている人もいたりして。
「東京メトロ」の車内なんかでは、腰かけている人全員がケータイを見ていることがあったりして。
思うに、日本の方が「画一的な」動きを無意識の内にしてらっしゃるような気がするんですけど。
トロントの車内は、バッラバラですもん。
「他人と同じことをしなくていい」
地下鉄車内では、食事をしていようが、自転車やペットを持ち込んだりしてもOKですから、ハナから「画一的」にはならない環境にあるのかもしれませんが。
「お受験」がないもそうですし、「便利」ではないもそうなんですけど、日本のように「みんなと同じ土俵に上がって、右にならえ的な行動をしなくても好い」というのが、トロントに「あるもの」だと思うんですけど。
「みんな違っていいんだよ」
「個人主義」が確立されているのかもしれませんが、カナダは世界中からの移民で成り立っている国ということからも、その国の数だけ「宗教」なり「価値観」がある訳で、「どうにもまとまらない」という状況が、最大の長所になっているのかも。
我が娘から「SNSの機器」を取り上げたんですけど、このSNSってヤツ=「便利さ」なんですけど、これらによって、人間が多大なる「ストレス」を与えられている、というのも皮肉ですよね。
ネット上のイジメなんかもそうですし、甚だ余計なモノまでもたらしてくれた訳ですから。
「アイパッド」なんて使わなくても、「ペーパーバック」を読んでいる娘は、こちらの想像以上に楽しめているようです。
「便利さ」を取り上げられると、それに付随しているさまざまな「ストレス」からも解放されることになり、他人のペースで動かされる(他人に支配される)ことなく、より自分のペースで進められることになります。
他人と必要ない時につながることもないですしね。
あと、先程、娘から言われたことなんですけど、「お受験がないのもそうだけど、トロントの学校って、とにかくその子の良いところを伸ばそうとするじゃない?」。
「『Math(数学)』のテストの採点でもそうなんだけど、出来るだけ点数をあげよう、あげようとするのよ」
おそらく教育方針が、「減点法」ではなく「加点法」なのでしょう。
こんな傾向もあって、学生の受ける「ストレス」も、日本よりは少ないのではないか?、と娘は申しておりましたが。
トロントには、日本では当たり前にあるものが多数ありません。
が、しかし、日本が「便利さ」と引き換えに抱えてしまっている「ストレス」など、「余計なもの」がないこと。
これこそが、トロントの最大にして最高の魅力かも、ということで本日はお開きでございます、今回はいつになくマジメでしたね、好きですトロント!


