実は、生徒たちが、一切教室の掃除をしないのです。
というよりも、学校のどっこも掃除などしたことがありません。
掃除は、掃除を職業とする方がやること。
生徒たちは、学校に勉強のためだけに来ているのだから、それだけに集中すれば好い。
とまぁこんな考えた方なんでしょうけど、これだと大人になるまでほとんど掃除をしたことがない子供たちも出て来てしまうでしょうね。
部屋の掃除はお母さんなんかがやってくれちゃう場合なんかは。
日本の場合はどうなんでしょう?、生徒たちが自分の教室を掃除してるんですよねぇ?
わたくしたちの学生時代は当然ですが、いやいやながらも掃除をしてたんですけど。
それで、掃除もそうなんですけど、ガイジン勢の日頃の行動を見ていて、これもその影響なのかなぁと思うことがあるんですよ。
フードコートなんかで多く見掛けるんですけど、食事をし終わった後に、イスを出しっ放しにしちゃうんです。
ま〜ずイスを片さないですよ。
90%以上の確率くらいですね、オーバーでも何でもなくね。
「セカンド・カップ」なんかのカフェにて、こちとら当たり前の如くイスを片付けておりますと、店員さんから「Good job!」なんて褒められたりしますもん。
ほとんどのお客さんが仕舞っていかないので。
日本では、かなりの皆さんがやっていることだと思われるのですが、トロントだと「よくやった!」という評価になっちゃうんですね。
それっくらい、イスを片せないんですよ。
やはり、小学校の頃から、イスを元に戻すことを徹底していないので、習慣になっていないのです。
人間というものは、子供の頃からの習わしが染み込んでしまう生き物ですから、途中から急に出来るようになるなんて稀(まれ)なんですよね。
地下鉄King(キング)駅と直結しておりますフードコート。
金融街だけに、昼ともなれば「背広組」でごった返しているのですが、皆さま、食べ終わってもイスをテーブルに入れない方が多いんですよ。
ですから、お昼休みが終了する1時近くになりますと、イスが散乱してグッチャグチャ。
Yシャツ姿にムラサキ色のネクタイなんかで、それなりにキメてるお兄さん方も、まったく持ってイスを片せないのです。
初めて見た時は驚きましたもんね。
こんな簡単なことがどうして出来ないのだろう?
イスを引っ張り出したまんまで、どうして帰ってしまえるのだろうか?、と大変不思議に思ったものでした。
答えは簡単なのです。
幼少期から、そのような教育をまったく受けていないから。
フードコートなんかでも、イスを片すのは清掃の方々のお仕事という感覚なのでしょうか。
場所によっては、テーブルとイスが一体化している場合なんかもありますもんね。
もうまったくイスを動かせないような。
これだといちいちイスを片す必要がなくなりますから、清掃の方々のお仕事も楽になると。
我が娘には、小さいながらも自分の部屋があるのですが、物を片せなくて度々妻から怒鳴られております。
娘としては掃除しているつもりなのですが、学校でほとんどやったことがないので、ぎこちないと申しましょうか、正直どうして好いのか分からないみたい。
掃除をすることが習慣になっていないので、掃除をすること自体に違和感を感じるような。
これは1人暮らしをするようになると大変だと思うんですよ。
中には、子供の頃から几帳面で片付け上手なんて方もいらっしゃるでしょうが、大抵は「ナマクラ(格闘技用語で言うところの、ナマケモノのこと)」になっちゃうんじゃないでしょうかねぇ。
日本とカナダの文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、「掃除」を重んじるかどうかによって、将来の生活には大いなる差が出て来てしまうかも。
「政治家の追っかけ」がご趣味の、タレントの春香(はるか)クリスティーンさん。
この方などは、部屋をまったく片付けられないことでも脚光を浴びたくらいですから、世の中何が幸いするか分かりません。
かくいうわたくしも、小学生の頃より、学校などでさんざん掃除をさせられてきたにもかかわらず、片付けの類いはすべて苦手でございます。
この辺は、元々素質がない、もしくはガイジン勢の感覚を持ち合わせている(?)のかもしれないのですが、人間、掃除はある程度得意な方がいいですよ。
妻から、毎日怒られてますもん、冗談抜きで。
「アナタの掃除の仕方はまるでなってない!、四角いところをま〜るく掃いてどうすんのよ!、お母さんはまったくどんなしつけをしたのかしらね、もう!」とか。
娘がわたくしのようにならぬよう、「トロント流」には染まることのないように願うばかりでございます。
妻から怒鳴られ続けて、はや16年。
それでは、また次回の「つぶやき」で。


