「Language(国語)」の課題は、新しいクラスのメンバーへの「自己紹介」を兼ね、「自分について」を500words以上で語るのが課題です。
英単語が500以上であればどんなに長い文章でもいいらしく、ストレートに自分の「性格」ですとか「趣味」について書く子もいれば、オリジナルの「物語」を創作する子も。
何か事件に対する意見などのようなものでもOKのようで、とにかく長文の英語を書かせるのが狙いのようです。
グレード8(エイト)といえば、来年からは高校生になる訳で、おそらく高校になってからのことを視野に入れていると思うのです。
高校になれば、レポートなどで大量の英語を書かされる。
なので、その対策としてミドル・スクールの最終学年では、メチャメチャ文章を書かせることに重点が置かれているのでしょう。
昨晩も遅くまで、パソコンと電子辞書を使って原稿作りをしてましたよ。
「パパさぁ、『だから』という意味の単語なんだけどさあぁ、so と therefore とか hence 、 thus なんかがあるけど、他に何かない?」
英語の長文を書くとなりますと、同じ単語を何度も使用するのは減点の対象になります。
ですから、ひたすら重複しないように、しないようにと異なる表現を探していく訳ですね。
「しかし」でも、but、however、yet、stillとか。
そうすると、ごくごく自然に語彙力(ごいりょく)がついていくというシステムなんですけど。
やはり、英語を学ぶ上で、日本人に絶対的に欠けているのは、この「書く作業」だと思うのですよ。
しかも「長文」をね。
日本では、「流暢に英語を話すこと」ばかりに注目が集まり、書くことは後回しにされているような。
というよりも、そこまでは行けてない。
娘の英語習得の過程を見ておりますと、まず話せるようになってから、長文を徹底的に書かされることによって単語力をさらにアップさせているようです。
あとは、ぶ厚い「ペーパーバック」を読んだりするのもそうなんですけど。
ただ、日本の場合ですと、英語の小論文を書いてくる課題を出しても、その解答を採点出来る先生がいないかもしれませんね。
英語ネイティブの教師でもないと、クラス数十人の論文など添削することは不可能ですからねぇ。
ここ1週間の娘の姿を見ておりますと、ひたすら英語をタイプしているのです。
で、画面を見ると、ものすんごく長い英文が書かれていてもう気が遠くなりそうなんですけど。
小学校低学年で移住した娘でもこのレベルなのですから、英語圏生まれのお子さんたちはおそらくもっと高いレベルかもしれません。
「Math(数学)」でも、随分と授業の内容が変わってきました。
グレード7(セブン)までは、「正解すること」に重点が置かれていましたが、グレード8では、すでにある程度ヒントを与えられている状態で、その正解を導き出すには、いかなるパターンが考えられるのか?
1つの方法ではなく、出来るだけ多くの方法を考え出すという、「プロセス重視」になってきているようです。
宿題も少しずつ出していくのではなく、教師のホームページに授業の日程が載っており、前もって今後どんな宿題が出されるかという情報もアップされております。
その宿題を解くためのヒントも掲載されていますので、やる気がある生徒であれば、ドンドン先に進んで今後出されるであろう宿題を片付けられるのです。
またリンクされているページも、それぞれの章ごとのヒントになるようなものが用意されている。
教師にメールで質問することも可能ですし、やる気のある生徒を引き上げようとする姿勢が見受けられると同時に、ふんだんにヒントを掲載することにより、とにかく理解出来ないまま進まないようにしている工夫も成されております。
こういう体制で勉強したかったですよね。
出来るだけ解らせようとしていると申しましょうか、教師サイドのサービスがすばらしい。
これなら学習塾や予備校などがなくてもそれなりに対応出来ますもん。
すべて高校に上がった時のための準備みたいですけどね。
高校に行きますと、「数学」なんかだと、教科書の後半部分にはすべて問題の「正解」が掲載されいるとのこと。
まず「正解」ありきで、どうやってこれを導き出すのか?をテーマに授業が行なわれるそうです。
日本とは「力点(?)」が違うと申しましょうか、「お受験」の文化とは相容れないものがあるのかも。
「正解すること=正義」、「正解すること=勝利」にはならないですもんね。
いくつものプロセスを検証していく訳ですから。
それと、やはりこれも高校生になるためのステップだと思われるのですが、「ノートのとり方」をチェックする先生もいるみたいですね。
自分が授業で話したことを、生徒たちがキチンとノートに書けているのか?
その読み易さ、理解し易さ、ビジュアルなんかも含めて指導されるようです。
今は凄いですよね、「インスタグラム」なんかで日本の受験生たちが自分のノートのとり方をアップしているのですよ。
我が娘も、盛んに受験生のやり方を学んでますもん。
「蛍光ペン」によるカラーリングなんかも含めてね。
「お受験」に参戦している訳ではないのですが、トロントにいながらにして受験生にお世話になっているのは、さすがSNSの時代であります。
来年ハイスクールに通うミドル・スクールの最上級生は、ひたすら英語の長文を書かされるという作業に没頭し、「正解」すること重視ではなく「プロセス」重視の教育を受けております。
昨年度までは、宿題について少しはアドバイス出来ていましたが、パソコンに向かい、さも日本語でも入力するかのようなスピードで英語を打ち込んでいる我が娘よ。
もうパパは何もしてやれないよ、ひたすら声援を送るしか無理だな、こりゃ、と白旗を上げております。
それにしても、日本の受験生のノートのとり方は、ほとんど「アート」ですよね。
「青」は記憶に残り易いので、重要な箇所は「青」のボールペンで書くとか。
何ともサイエンティフィックで、「力づくで」受験勉強をしてきたわたくしたちとは大違いです。
大学受験を控えた高校3年生とかと「インスタグラム」なんかで交流している娘を見るにつけ、13時間という時差こそあれど、日本とトロントがすぐそばにあるかのような錯覚に陥(おちい)ってしまいます。
トロントに「お受験」はないけど、人生は至る所に「オーディション」が待ち構えているので、せいぜい国境を越え、同士たちから「戦略」を学んでくれたまえ。
娘がどのような英語教育を受けているのかにつきましては、今後折りに触れお知らせしていきたいと思っております、ネイティブたちはこうして英語を学んでいるのね、と目からウロコの日々であります、好きですトロント!


