友だちの少ない我が家にとりましては、奇跡的な1日となったのですが、行った場所の「落差」が凄い。
午前中は、トロントではもっともバブリーとされるオンタリオ湖畔の「ウォーターフロント」。
「億ション(販売価格1億円のマンション)」が立ち並ぶ地区にお住まいの、それなりに景気が好い友人宅で数時間。
午後は、昨日のブログでもご紹介しました通り、中島みゆきさんの「うらみ・ます」もしくは「アザミ嬢のララバイ」なんかが似合いそうな、うらぶれた感じの「イーストトロント」でのホームパーティー。
まさにトロントの「陽」と「陰」の部分を見せつけられた訳でありますが、妙に寒く感じられたのは、その景色によるものではありませんで、気温自体がそもそも低かったのでございます。
昨日、移動のため外をウロウロしていた時の気温は15度。
本日13日(日)の朝の気温は11度、日中はやはり15度で雨でしたから、一気に「晩秋(?)」といった感じでしょうか?
思えば先週末までは、「上半身ハダカ」でピザを買いに来ていたり、ランニングをしていたほど暑かったのですが、何この最高気温30度超えから15度まで一気に下がるってのは。
もうどうにもこうにも、体がついて行きません。
いきなりの気温15度以上ダウンて、昨日までTUBE(チューブ)の「あー夏休み」を流していたのに、今日から突然、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」に変わったような感じ?
夏の少女に「一度お願いしたいね」などと言っていたのも束の間、「きっと君は来ない」、「サイレントナイト」になっちゃいましたと。
まあまあ、相変わらずのスカポンタンな比喩で申し訳ございませんが、とにかく急激に寒くなったのですよ、皆さま。
地下鉄に乗っておりましても、街を歩いておりましても、この時期面白いのは、人々のファッションがそれこそバッラバラということなのです。
昨日なんて、ショートパンツにノースリーブの女の子から、バミューダ・パンツにTシャツのお兄さん。
長袖ボタンダウンもいましたし、カーディガン、セーター、ジャンパー、もっと凄いのは薄手のダウンジャケット、トレンチコートを着たご夫婦までいましたもの。
もの凄い風景ですよ。
ショートパンツにノースリーブとダウンとかトレンチコートが並んで歩いてるんですから。
「今、季節はいつだよ?」、って思わず突っ込みたくなりますもんねぇ。
博物館で「進化の過程」とかいって、類人猿(るいじんえん)から徐々に人間になっていくプロセスを見せている展示があるじゃないですか。
あんな感じで、夏から秋、そして冬へと続くファッションの移行を同時多発的に見せつけられているようです。
気温15度というのは、民族、年齢などによりまして、これほどまでに感じ方が異なるのでしょう。
わたくしたち家族は、下着は長袖Tシャツ、長袖ボタンダウンにジャンパー。
それでも、それなりに風がありましたので結構寒かったんですけどね。
この「肌寒い」という感覚の「処理」及び「解釈」の仕方が各自違うと思うんですよ。
肌寒いのを気持ちいいと捉えるのか、ストレートに寒いと取るのか。
あと、「体脂肪率」によっても感じ方にバラツキが出るかと思われるのですが、「となりのトトロ」クラスの皆さんは、意外に厚着をしていたのですよ。
ジャンパーを着込んでいる方々が多かったですしねぇ。
あ、そうそう、先週末くらいまで、観光客、サイクリングをする方々などでごった返していたオンタリオ湖畔の「ウォーターフロント」地区。
昨日なんかは、鳥肌モンの気温というのもあってか、人通りも激減。
あいにくの曇り空で時折り小雨も降ってくるなど、湖面の風景は、まるで演歌のカラオケの背景のようでした。
石川さゆりさんとか坂本冬美さんなんかが、右上斜め45度の方向を見つめながら、「こぶし」をひと節うなりそうな灰色がかった湖面。
真夏のオンタリオ湖は最高なんですけど、秋から春先は、もう森 昌子(まさこ)さんの「哀しみ(かなしみ)本線日本海」、「越冬(えっとう)つばめ」みたいな風景に様変わりですから。
要は、「シーズン・イン・ザ・サン」の時期の「ウォーターフロント」は最高!、人生の頂点のような錯覚に陥る(おちいる)ほどワンダフォーなんですけれども、極寒の冬はどこもおんなじ。
そこに住んでいる人以外は近づかなくなるオンタリオ湖畔の方が、夏の賑わいとの「落差」がある分だけ不憫(ふびん)かもしれませんね、昨日の午後に訪れた寂れた感じの「イーストトロント」よりも。
夏でも冬でもテンションはそれほど変わらず、常に地に足がついているような地域は、盛り上がりもない代わりにそれ以上の落ち込みもないと。
「億ション」を見つめながら、「ここら辺は、真冬なんかはさ、湖面が凍った湖を吹き抜ける風でどうにもならないんだよな」、とか多少のひがみ交じりで言ってみたわたくし。
「ここに住んでいる人たちは、真冬はずっと暖かい室内で過ごすのよ」、「出掛ける時も地下駐車場からデパートの地下駐車場に直行で、外気になんて触れないの」、「だから寒くもなんともないのよ」。
「運動はもっぱらコンド内のスポーツジムね」、「アタシもいつかはそうなりたいわぁ〜」。
以上は、我が妻の戯言(たわごと)でした。
真冬の田中家ときたら、日本から持参した「携帯用カイロ」を腰に貼り、ダウンジャケットを重ね着、フードを完全に被るなど、日本でしたらいつ「職務質問」されてもおかしくないような状態です。
先日、トロント在住10年目の日本人の方とお話をする機会があったのですが、しみじみと語っていたこと。
それは、何年経っても、トロントの冬の寒さは「最悪」であると。
これさえなければ、大幅に暮らし易くなるとおっしゃっていましたね。
わたくしも大いに同感。
すべてクルマでの移動ならまだしも、我々のような「徒歩組」には「地獄の季節」が今年ももうすぐそこまで来ております。
といっても、また明日から20度台後半まで気温は上がるそうなので、トロントにお住まいの皆さま、過ぎゆく夏、風前のともしびの夏を堪能しようではありませんか。
以上、トロントの冬は結局どこに住んでいても寒いという、特に大騒ぎする必要もない、至極当たり前のご報告を幾分フルスロットル気味にさせて頂きました。
それでは、また次回の「つぶやき」で。


