今年のお休みは、2ヶ月と10日間。
正直長過ぎますね。
トロントでは、小学校から高校までこの2ヶ月間の夏休み。
で、大学なんかに行きますと、更に数ヶ月(!)長い夏休みになってしまう訳で。
いわゆる「お受験」などもございませんので、日本の学生さんよりは相当伸び伸び暮らして行けるのは確実です。
ストレスの量も少ないでしょうからねぇ。
さて今回は、「学校の新年度が9月始まりだとどんな感じなのか?」ということにつきまして、少しお時間を頂戴致します。
9月からの新年度で、6月が年度末。
で、7月、8月の2ヶ月間が夏休みなのですが、何と言っても日本との違いは、「夏休みに、宿題がまったくない」ということでしょう。
6月で年度が終わってしまっておりますので、夏休み明けの9月につながっていくものが何もない。
ですから、当然宿題の類いも一切ありません。
これは大きいですよね。
学生さんたちは夏休みに、基本、何をしていても好いのです。
トロントには、学習塾、予備校などに通うという習慣はほとんどありませんので、勉強をしたい方々は参考書などを購入し勉強してもいいですし、趣味に没頭するも好し。
遊びっ放しだと困りますが、すべては個人の判断に委ね(ゆだね)られております。
日本の学生さんたちにも、一度でいいので、この「宿題のない夏休み」を体験して頂きたいのですよ。
度々考えておりますのは、例えば、日本の学校及び企業が、トロントと同じような年間スケジュールになったらどうなるのか?、ということです。
日本の場合は、「お受験」という風習(?)がございますので、9月始まりになりますと、受験の時期はおそらく、5月もしくは6月になりますね。
今までですと、真冬の受験ということもあり、やれインフルエンザに注意しろだの、雪で電車が遅れるかもしれないという話もありましたが、初夏の受験になればこうした心配はなくなります。
で、受験が終われば、2ヶ月間の夏休みが待っていると。
受験の準備なんかでも、毎年この長い長い夏休みを有効に使える訳です。
ご予算に余裕があれば、2ヶ月間みっちり「夏期講習」を入れても好いでしょうし、自宅や図書館なんかで自習するのも結構、学力をつけるには十分な期間でしょうね。
他方、「就職」に関しても、9月入社になったとすれば、真夏の暑いさ中に「リクルートスーツ」を着て活動する必要もなくなります。
年明けから就職活動を開始し、3月、4月頃に、企業の入社試験なんかが集中していて、内定をもらい、2ヶ月間の夏休みを経て9月に入社と。
でも、そもそもどうして日本は4月始まりなんですかねぇ?
「春夏秋冬」なんて言葉もございますので、始まりといえば、大昔から「春」なのでしょうか。
日本も、明治時代の初期までは9月入学だったらしいですね。
その後、政府の会計年度に合わせるという方針で、小学校から順に4月入学に切り替わり、大正時代に高校、大学まですべてが9月入学をやめたそうです。
アメリカを始め、世界のおよそ70%の国々が9月始まり。
9月始まりを採用すると、さまざまな変化が社会にもたらされると思うのですが、いわゆる「卒業ソング」にも影響が出ることが考えられます。
中島みゆきさんがお作りになった名曲「春なのに」なんかもそうですけど、「春=別れ」という構図で歌が作られております。
が、しか〜し、6月の卒業式になりますと、まず「桜」というキーワードが使えない。
これは、作詞家の皆さんには痛いですよねぇ。
春でもないし、夏でもない、強いて言えば「梅雨(つゆ)」ですから。
「梅雨なのに、お別れですか?」とか歌われてもねぇ。
卒業式だけではなく、入学式にもやはり「桜」など存在しません。
9月ですから、花なんか何にも咲いていないかも。
「紅葉」にも早いですしねぇ。
かように、6月卒業、9月入学となりますと、数々の情緒的な悪影響(?)を及ぼす可能性はありますね。
2ヶ月の夏休みなんですけど、これだけ長いと、1ヶ月は「夏期講習」で、残りは海外に語学留学なんてのも出来る訳ですよ。
「宿題のない夏休み」と合わせて、日本の学生の皆さまに味わって頂きたいのが、学生時代に一度でいいので「海外の価値観」に触れておいて頂きたいということなのです。
日本社会の「常識」に完全に染まる前に、ある意味ハチャメチャな価値観を体験し、画一的なものの考え方にならないようにしてほしい。
現状の3月卒業、4月入学、入社、学生の夏休みは8月の1ヶ月のみ(大学生は除きます)、プラス幼少期からの「お受験」あり、のスケジュールですと、よっぽどでないと学生時代の海外留学など不可能ですもんね、忙し過ぎて。
「海外留学」を積極的にお薦めするなんて珍しいですね、このブログでね。
本当に1ヶ月でもいいと思うんですよ。
さまざまなエピソード満載で、日本との「差」を突きつけられるでしょうからね。
学生の夏休みが2ヶ月に固定されますと、共働きのご家庭では、困ってしまうケースも出て来るでしょう。
特にまだお子さんが小さい頃には、そんなに長い間どこに預ければいいのよ?、という問題が持ち上がってきますので。
トロントでは当たり前の「サマーキャンプ」。
このキャンプの多くは、朝、子供を預けて、お昼か、もしくは夕方迎えに行くという、いわゆる「サマースクール」です。
内容は、アートだのスポーツだのを楽しんでもらうのですが、日本の夏休みが2ヶ月になれば、こんな業種の企業も今まで以上に増えてくるでしょうね。
民間の託児施設の更なる充実を促したりして、産業構造にも微妙に変化を与えるかも。
日本の場合、2ヶ月の夏休み、9月始まりを採用するには、安全面、コスト面を含め、「サマーキャンプ」などの「受け皿」をまず充実させることが必要になりそうですね。
そばで「明日から学校かぁ〜、やだな〜、やだな〜」と娘は申しておりますが、2ヶ月も休んだんだからもういいだろうよ。
「お受験」もなく、のんびりマイペースで勉強している娘を見るにつけ、学校の9月始まりの是非(?)を考えてしまう、わたくしなのでありました。
「Back to school」
それでは、また次回の「つぶやき」で。


