モントリオールに行ったら、ぜひとも食べたいもの。
その代表格が、これからご紹介する「Smoked Meat(スモーク・ミート)」でございます。
ガイドブックなどでも大々的に取り上げられておりますが、1928年創業の「Schwartz's(シュワルツ)」というお店なんですけど。
創業者はルーマニアからの移住者の方で、現在4人いるオーナーのお一人は、歌手のセリーヌ・ディオンさんの旦那さんなのだそうです。
店内は、「大衆食堂」といった雰囲気でカウンター席も多少はございますが、ほとんどがテーブル席で、次から次へとお客さんが入ってくる状況ですと、相席させられること確実であります。
わたくしたち家族が訪れましたのは、夕飯時の混雑を避けるため、平日の夕方4時頃。
幸運にも待たされることこそありませんでしたが、人気店のためかほとんど満席状態で、相席でようやく入れたという感じでした。
3人が注文したのは、お目当ての「スモーク・ミート・サンドイッチ」。
お値段は9ドル35セント(約950円)です。
モントリオールについて書かれたブログなんかを読んでみても、「大絶賛」されていることが多く、ガイドブックなどでも同様。
地下鉄のSherbrooke(シャーブルック)駅からはやや歩く(徒歩約20分)立地条件のため、過去2回のモントリオール旅行では実現しなかった「シュワルツ」訪問。
今回は気合いを入れ、期待に胸をふくらませていざ「スモーク・ミート」を注文です。
見た目は、小さ目のパンではまったくサンドし切れないようなボリューム。
幾重(いくえ)にも重なったスライスされた牛肉と、それに掛けられたたっぷりの「マスタード」。
パッと見は、そんなに味が濃いようには思えません。
ナイフとフォークが用意されておりましたので、まずは1枚肉を食べてみました。
ん?、何この味は?
正直、生まれて初めて食べた味。
「味が薄くて柔らかい」
感想はこれに尽きますね。
秘伝のスパイスに10日間漬け込んで薫製(くんせい)にした牛肉とのことでしたが、肉自体の味はするもののそれ以外の味はほとんど感じられません。
ブログなどには、「『コンビーフ』みたいに柔らかい」と書かれていることもあったのですが、「コンビーフ」とは違うような。
強いて挙げれば、「ビーフジャーキーのほとんど味をなくして、口に入れるとホロホロと崩れるほど柔らかくしたもの」、もしくは「ローストビーフにタレなど何も掛けない状態で、ひと噛みすれば完成しているパズルが細かいピースに瓦解(がかい)していくようなもの」、ですかね。
ついぞ出会ったことがないくらい柔らかい薫製肉を「マスタード味」で頂いている感じ。
続いて、数枚の肉をパンにサンドして食べてみました。
ほうほう、これだと素朴な食パンの味も加わって、「郷土料理」感が増すようですね。
周囲を見渡してみたのですが、この「スモーク・ミート・サンドイッチ」だけを注文している人は少ない。
ピクルスやコールスローを一緒に注文している人がほとんどでした。
それはなぜか?
理由は、「スモーク・ミート」がやや単調な味のため、それだけを食べ続けると飽きてくるから、だと思われます。
我が妻と娘も、半分を食べるくらいまでは「美味しいね、来て良かったね」というリアクションだったのですが、終盤に差し掛かりますと「少し飽きてきちゃった」とポツリ。
確かに女性にとってはボリュームがあり過ぎるとも言えますし、男のわたくしでも、やや飽きてきちゃうかなぁという感想でした、正直なところ。
要は、「牛丼」や「焼きそば」なんかと同じなんじゃないでしょうか。
それだけで食べても美味しいんですけど、「紅ショウガ」があるとなお好し、みたいなね。
凄く美味しいんですよ。
今まで、日本では食べたことがない味だしね。
でもね、期待が膨らみ過ぎていたのもあって、「あれ?、こんな素朴な味なの?」という結果に。
仕方がないんですよね。
こちとら、デパ地下とかで売っているような「ハイ・インパクト」。
口に入れた瞬間から「フル・スロットル」のような食材を食べ慣れている日本人です。
薄味の「郷土料理」では物足りない感覚があっても、何らおかしくはありません。
「スモーク・ミート」の起源は、東ヨーロッパからカナダに移住したユダヤ人の方々が持ち込んだまさに伝統的なお食事。
日本でもそうですが、「郷土料理」たるものは、得てして味がシンプルだったりするじゃないですか。
ですから、「スモーク・ミート」が派手な味ではないのも頷け(うなずけ)ますよね。
まあまあ食べた感想に個人差はあるものの、某ブログで見掛けた「もう1個行けちゃいそうなくらい美味しかったです!」とかいうのはちとオーバーかなぁ、と。
1個で十分お腹がいっぱいになるほどのボリュームですから。
なので、9ドル35セントというお値段に見合った量だとは思うのです。
旅先に有りがちな「高過ぎる」という印象もありませんしね。
が、しか〜し、「大感動の味」を期待して行くと、若干の「肩すかし」を食らうかもしれません。
あくまで「味覚」には個人差がございますので、一概には申し上げられないのですが、我が家3人の「正直な」感想は以上です。
我々がお邪魔した時には、アメリカからわざわざお越しのグループもいたりして、いかにこのお店の「スモーク・ミート」が有名かを見せつけられました。
皆さん、美味しそうにサンドイッチを頬張っていましたもん。
多少の期待とのズレこそあったものの、食べに行ったのは正解でした。
本場の「スモーク・ミート」の味を経験出来た訳ですからね。
そうそう、相席したテンガロンハットをかぶったおじさんが食べていた「ターキー」のサンドイッチ。
これも美味しそうだったんですよねぇ。
次回訪れた際には、「スモーク・ミート」と「ターキー」両方を頼もうね、という話に決まった田中家なのでした。
あと、「マスタード」が苦手な方には、結構厳しい味かもしれませんのでご注意下さい。
かなり豪快に掛けられていますので。
「『シュワルツ』の『スモーク・ミート』はとにかく最高!、文句なし!」というご意見もございます。
味覚は人それぞれでございますので、出来ましたらご自分の舌でご確認頂けましたら幸いです。
次から次へとお客さんがやって来ていましたので、とてつもない人気店であるのは間違いありません。
世界中の人々が訪れる「Schwartz's(シュワルツ)」は、モントリオールを代表する「スモーク・ミート」の名店でございます。
モントリオールにお出掛けの際には、ぜひともお立ち寄り頂けましたらって、こんなもんでいいですかね?
営業妨害にならない程度に「本音」で攻めてみたんですけど。
慣れない「食レポ」で大変失礼を致しました。
それでは、また次回の「つぶやき」で。


